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今際の国のアリス1巻ネタバレやあらすじ、感想考察まとめ

第1話いまわのくにのありす

いつもの3人

主人公・有栖良平は将来に不安を抱きながらも懸命に今を生きる18歳。その日は親友の張太とともに、同じく親友である苅部のバーに遊びに行く予定であった。

苅部は半年前に不良に絡まれている有栖を助けており、そこから急激に仲良くなったのだ。

苅部が営むバーでいつもの様に他愛のない話をする三人。

こいつらといれば大丈夫だ。漠然とそんな思いを抱く3人であった。

そのまま朝まで語り明かし、時刻は午前四時。駅のホームにいた3人はそこで大きな花火を見る。閃光に包まれた3人。

変わり果てた東京

気がつくとそこは苅部が経営しているバーであった。しかし外に出ると、そこは自分達が住んでいる街とは全く異なる光景だった。

建物や街の様子は確かに東京であったが、荒廃していて人の気配はまるでなかった。異常な状況に興奮し、目一杯楽しむ有栖と張太だったが、苅部は危機感を感じていた。

太鼓や囃子の音が聞こえる神社へと、気の向くままに向かう3人。

すると、トイレから美しい女性が出てきた。

女性は3人の姿を見るなり「あなた達初参加者?この国にきたばかり?」と怪訝そうな顔で訪ねてきた。

言葉の意味がわからない3人の前のディスプレイが起動し、そこには「げぇむ」の文字が映し出されていた、、、。

第2話くらぶのさん

げぇむのルール

突然の事に状況が飲み込めていない有栖は、非日常の連続に興奮しきっていた。

紫吹小織と名乗る女性は、「全員で協力すれば生きて帰れるかもしれない」と意味深な発言をする。

すると、ディスプレイにげぇむのルールが示された。

難易度は♣の3

「おみくじ」を一人一回は必ず引くこと。

全員が「おみくじ」を引き終えれば「げぇむ」は「くりあ」

ちょうちんがすべて消えるまでに一人でも「おみくじ」を引いていなければ「げぇむおおばぁ」

げぇむ開始

4人は恐る恐るおみくじの前に歩み寄り、苅部が引いた。そこには普通のおみくじよろしく大吉の文字が。

続けて張太が引いたおみくじは小吉。

そこには数式が示されていた。頭の悪い張太が適当に答えてしまうと、

ディスプレイに答えが表示され、更に

回答を誤りし者は誤差の数の火矢に射られる

と書かれていた。

すると本当に何処からともなく火矢が3本放たれた。

間一髪でこれを回避する張太。

浮世離れした現実にハイテンションだった有栖も、この現状で遂に我に返り、これまでの自分の軽はずみな行動を省みて失望する。

しかし時間とともに消えていく提灯は待ってはくれない。

引き続き今度は紫吹がおみくじを引いた。

内容は凶。牛乳1リットルを作るのに必要な血液が何リットルかという問題。検討もつかないその内容に呆然とする有栖とは反対に、必死に思考を巡らせる紫吹と苅部。

しかしその健闘も虚しく、420もの誤差を叩き出してしまう。空から降り注ぐ無数の矢。足が動かない有栖は後ろから苅部の蹴りを食らう。

「生きたいなら動け!」

その言葉で我に返った有栖は自分の身を守ろうと奮闘する。

苅部は更に、足に火矢を受けてしまった張太まで守りきった。

極限状況の中で自分だけでなく友達まで気にかける苅部に尊敬の念を抱いた有栖は、そのままおみくじを引いた。

しかし、その内容は今までで最も厳しいものであった、、。

第3話くらぶのさん②

大凶

有栖が引いてしまったおみくじの運勢は大凶。

それは地球の人口を答えるというもの。苅部は昔からの観察力の鋭さを信じ、決断を有栖に委ねる。

しかし、当然当たるはずもなく、4万人には1億本もの火矢が打たれることとなってしまう。

有栖の才能

絶望にくれる紫吹の傍ら、有栖はなぜこのげぇむが「おみくじ」なのかと考えを巡らせていた。

おみくじには運勢の他、凶角や願事が書かれている。

それを見た有栖は今までの矢が全て、凶角から放たれていることに気づく。更に最初に苅部が引いた大吉の「南がよし」という記述から全員に南に向かって走る事を促す。

そこには地下室への入り口があり、命からがらそこへ入るとそこには、「げぇむくりあ」と書かれたディスプレイが設置してあった。

不可解な事の連続だが、4人は無事に生還する事ができた喜びを噛みしめる他なかった。

第4話びざ

げぇむに参加する理由

生き残れた喜びを分かち合う四人だったが、間髪入れずに彼らの手元には「びざ」が発行された。

事情の飲み込めない3人に対し、紫吹が口を開く。

げぇむをくりあすると「びざ」が手に入り、その「びざ」の有効期限が切れてしまった人には死が待っている、と。

彼らが手に入れたトランプは♣の3。つまり、3日以内にまたげぇむに参加しなければならないのだ。

また同じ経験を繰り返さなければならない、そう考えた張太は恐怖でうずくまってしまう。

が、4人はひとまずこの3日間を生き延びるために食料調達などに勤しむのだった。

そして、その日の夜―。げぇむを諦めた人達が「びざ」切れによって放たれる天からの光を、4人は呆然と見つめるしかなかった。

感想

「げぇむ」とは何なのか、トランプが示す意味とは、そしてそもそもこの世界は何なのか、、

そんな多くの謎が読み手の期待を高め、思わず読み進めてしまう、そんな作品だと思います!

「げぇむ」と言うだけあって、ゲーム性が高く、理不尽過ぎない内容が、よりハラハラ感を加速させてくれます!果たして四人の運命は、、!?