詳しく巻ごとに詳細をまとめているので、ネタバレされたら困る!という方はブラウザを閉じてくださいね。
目次
第15話たいざいようかめ
有栖と宇佐木はビーチの在処を突き止めようとしていたが、難航していた。
しかし有栖はぷれいやぁの中に腕にロッカーキーを付けた4人組の連中がいる事に気づく。
更に彼らは人目のつかない場所に車を止め、それを移動手段としていた。
尾行を繰り返していく内に位置を絞り込みつつあった有栖は、地図上にある施設を発見した。
それは海岸に位置するリゾートホテル。正しくビーチであった。滞在13日目にして遂にビーチの突き止めた有栖達。
そこへ行くと、多くの人々がバカンスを満喫していた。豪勢な暮らしを送る人々に困惑しながらも、二人はビーチのリーダーの元に通された。
ビーチのリーダーは一際オーラを纏う男だった。男は、今際の国の答えを知っていると豪語する。
第16話びいち①
ボーシヤ
今際の国の答えを聞きたがる有栖。ビーチのNo.1弾間剛通称ボーシヤは
はビーチのルール、そして今際の国を出国する方法について語りだす。傍らにはNo.3の九頭龍慧一、No.6の安梨鶴菜も控えていた。
トランプをすべて集めること―。これをクリアする事でただ1人が今際の国を出国できるという。
その道のりの遠さに絶望する有栖だったが、情報を得た以上後戻りはできない。「裏切り者には死を」というルールにも後押しされ、ビーチのメンバーになる事を決意。
ビーチ
このビーチでは、電気やガソリンも復旧しており、現世と何ら変わりのない生活を送ることができる。
そして夕方になると、辺りが騒々しくなってきた。げぇむが始まるのだ。灯される篝火、飛び交う歓声、そしてボーシヤの演説―。
下の者達を盲目的に従わせ、上の者達が甘い蜜を吸う。この光景に有栖はひとこと、「うすら寒い…」と呟いた。それを聞いた二人の影は互いに見合わせた。その中の一人はそう、苣屋であった。
第17話びいち②
ビーチの夜
そしてげぇむは始まった。有栖達はまだ余裕があるため、参加はせず、プールで佇んでいた。
すると有栖に声を掛ける者が現れる。
名前は水鶏光(No.13)彼女は先程の有栖の穿った物言いに惹かれて話しかけてきたのだ。彼女としばしの談笑をする有栖。
すると、げぇむから帰ってきたチームが現れる。アグニ(No.2)、ニラギ(No.4)、ラスボス(No.8)。彼らはボーシヤと対を成す武闘派集団で、できれば関わりたくない連中だった。
派閥
しかし、アグニがウサギに興味を示す。憤る有栖を水鶏は制止する。
しかし、それを振り切って有栖はアグニと対峙した。
絶体絶命の状況下で、視界の端のボーシヤを目に止めた有栖はボーシヤと取引をした事を匂わせた。
もちろんこれはハッタリであるが、有栖を庇うためにボーシヤが現れ、結果的に有栖の作戦は成功した。
血気盛んなアグニ一派に比べてボーシヤはカリスマ性を武器にしている。
有栖はその特性を見事利用したのだ。事のてんまつを見ていた苣屋と水鶏は、彼を作戦の一員に加えようと考えるのだった。
第18話びいち③
ビーチの序列
No.1 ボーシヤ♠(ボーシヤ)
No.2 アグニ♠(アグニ)
No.3 クズリュー♦(ボーシヤ)
No.4 ニラギ♠(アグニ)
No.5 マヒル♣(ボーシヤ)
No.6 アン♦(ボーシヤ)
No.7 ミラ♥(ボーシヤ)
No.8 ラスボス♠(アグニ)
No.9 ???
No.10 ???
No.11 苣屋♦
No.13 水鶏♠
No.50 ウサギ
No.61 有栖
数字が一桁の者は幹部と呼ばれ、会議が行われていた。
一方で有栖はビーチで今際の国の聞き込み調査を行った。
その結果、今際の国は東京23区内のみだという事。
そこから出ようとすると、びざが切れてしまった者達と同じ様に殺されてしまうという事が分かった。
収穫は得たが謎が深まるばかりで困惑する有栖達の前に苣屋と水鶏が再び現れる。
資本主義の縮図の様なビーチのあり方に疑問を抱いた苣屋は有栖に下剋上の提案を持ちかける。
変わる勢力図
その日は、ボーシヤを始め、多くの幹部がげぇむに参加する夜だった。
アン(No.6)はげぇむ「だいやのよん」を難なくくりあ。
一足先にビーチへと戻ったが、そこで衝撃の事実が発覚する。
今夜のげぇむでボーシヤとクズリュー(No.3)が死んでしまったのだ。しかしそれはあくまで表向きの話。
ビーチのメンバー2人に連れられて来た場所の海には、ボーシヤの死体が浮かんでいた。
そう、彼は何者かに殺されていたのだ。ボーシヤ派閥のトップ2が死んだ事でビーチ内の均衡が崩れる事をアンは危惧していた。
第19話びいち④
トランプの在り処
ボーシヤと九クズリューの死により、No.1がアグニ、No.2がニラギとなった。
どちらも暴力を好む過激派である。数字が2つ繰り上がることで苣屋も遂にNo.9―幹部の座へと登りつめ、幹部会議に参加する事となった。
その際、No.1の部屋である最上階・ロイヤルスイートルームに一つの影があった。
有栖である。今際の国ではいつ死ぬか分からないため、部屋に鍵はかけない。
有栖の狙いは唯一つ。集めたトランプが入っている金庫だ。
しかし、それにはNo.1しか知らない暗証番号がある。そしてそれはNo.1が入れ替わった際、新No.1だけが暗証番号を確認するという儀式を行う。
幹部になることでそれを見届ける事のできた苣屋は、アグニの表情やボーシヤの慎重な性格から暗証番号を予測、有栖はそれを打ち込んだ。そして金庫は開かなかった。
絶体絶命
予想外の事態に焦る有栖。そしてそこにアグニ一派と苣屋が現れる。
なんと苣屋がアグニに告げ口をしたのだ。有栖には言わずに、金庫がダミーであると予測した苣屋はアグニの視線から本当の金庫の在り処を特定。有栖は苣屋の計画のためのスケープゴートにされてしまったのだった。
有栖は制裁のため、さるぐつわをされ、監禁されてしまう。更に、ニラギ達は宇佐木の部屋に侵入。彼女を犯そうとしていた。二人に絶体絶命のピンチが訪れる。
感想
前巻とは打って変わった展開ですが、ビーチ内で二人に最大のピンチが到来してしまいます。この窮地をどう脱するのでしょうか!次巻も見ものです!