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最終巻までのあらすじ
物語は姉妹の中間試験や林間学校を経て風太郎の過去に遡ります。
風太郎が友達も何もかも捨ててでも勉強する理由、それは子どもの時にした約束を今でも守っているからでした。
小学生時代、京都で当時は五つ子として差異がほとんどない四葉に出会い、四葉の「勉強して今の立場を変えられれば貧乏な暮らしを終えられて親にも孝行ができる」という意見に感銘を受けた風太郎。
彼は自分が貧乏なのも全て環境のせいにしてそんなもんだと諦めていました。
そんなふさぎこんでいた中で、同じ貧乏ながらも必死にもがく四葉の姿を見て彼は恋に落ちるとともに勉強すると決めました。
一方で四葉は風太郎に昔あったことがあるよねと言える顔がありません。
なぜなら、風太郎が一途に頑張っている中で自分は勉学を頑張らなかったこと、そして彼女を長年苦しめる「過ち」を犯してしまったからです。
その「過ち」とは彼女が姉妹との差異を求めるあまり彼女らを見下してしまったことです。
顕在化したのは表彰台で大会の賞状をもらったことでした。
大会で優秀な成績をおさめた彼女は姉妹とは一線引いたアイデンティティを持ったと感じました。
「あの子たちより自分が上、一緒なんかじゃない」
しかし、勉強ができずに退学処分になる四葉。
そこで四葉が退学するなら自分たちも学校をやめると言い出す姉妹たちをみて、自分はなんて醜い・申し訳ない・何としても償わなければという気持ちに包まれます。
勉学を頑張ってこなかったことが、風太郎に自分が以前に会ったことを伝えられないことにつながり
姉妹たちへの申し訳なさや贖罪が風太郎へのアピールに二の足を踏ませます。
時は戻り、学園祭の最終日に姉妹たちの中から一人告白をすることを決心した風太郎
5人がそれぞれ違う教室に向かい、風太郎が告白するヒロインのもとに向かうという形。
風太郎は当初の動機に沿ってヒロインを選ぶのか(とはいえ四葉にあったとは知らない)
それとも高校3年間の思い出でヒロインを選ぶのか
あるいは両方からヒロインを選ぶのか
賽は投げられた
最終回ネタバレ
風太郎は保健室にいた四葉のもとへ来ていました。
風太郎は四葉を選んだのです。
一方で四葉はまさか自分が選ばれるとは少しも考えていませんでした。
「とっても光栄ですが、上杉さんにはもっといい人がいるはずです!私なんかで収まっちゃもったいない!みんなの方が…」
「今はお前に聞いている!お前の気持ちを教えてくれ」
四葉は、いつも一人ぼっちで行事にやる気のない風太郎に言っていました。
「後悔のない林間学校にしましょう!」
「後悔のない修学旅行にしましょう!」
「一ミリの悔いも残らない学園祭にしましょう!」
後悔しないために四葉に自分の気持ちを伝える風太郎
「お前の姉妹たちはみんな良い奴であいつらの家庭教師をやれたことを、誇りに思う。だが、お前がいなければ俺はとっくにつまずいていた。俺はこの先も躓くだろう」
「そんな時は四葉、隣にお前がいて欲しい」
四葉が自分の支えであり、自分も四葉を支えたいという飾った言葉ではない素直な気持ちがそこにはありました。
風太郎に対して他の姉妹のことを考えて断ろうとする四葉。
しかし、
「好きです。私は上杉さんには嘘をつけません。ずっと好きでした」
こうして風太郎と四葉は無事結ばれたのでした。
感想
感動した。読み終えたときの感想はシンプルにこれでした。
つい、その画力の高さや設定などからかわいい作画やリッチな五つ子に目が行きがちですが、今回は別のポイントについてお話ししたいです
私がいいなと感じたところはずばり心理面で私たちに非常にはまる部分があるということです。
例えば四葉の心のとげがそれにあたります。
私たちも生きていれば誰も裁いてくれないような罪に出会いどうすればいいか迷い、そこで時が止まってしまうこともあるでしょう。
そしてその罪を自分で罰しきるのはできないと私は思います。
そんな心のとげを風太郎は結果として取り除いたのです。
他の姉妹を推していた人にとっては残念でしたでしょうがこれはこれでよかったのでしょう。
何かに今もとらわれている人は見てみると何か変われるかもしれないそんな作品でした。