目次
2巻までのあらすじ
とある高校の生物教師のほむら先生は、若いので生徒から『ほむら君』と呼ばれています。
いつもジャージに白衣、体力はなく、デリカシーもない、残念なところの多い先生です。
そんなほむら先生のことが大好きすぎる優等生女子高生の蓮見さん。
2人のゆる~い脱力系ラブコメディーです。
1巻では先生と生徒という関係から、蓮見さんに「自分を好きでいることは無駄な時間だ、間違っている」と言い傷つけてしまい、悩み、「今は気持ちに応えることはできないが、好きでいてもいい。卒業しても気持ちが変わらなければその時に返事をする」と結論を出したほむら先生。
その後蓮見さんは2年生になり、担任はまさかのほむら先生になりました。
2巻では新キャラクター、早苗くんが登場しました。
蓮見さんは早苗くんと共に学級委員になります。はじめ早苗くんは蓮見さんのことを『生物の成績が異常にいい普通の女子高生。
学級委員の仕事とか押し付けてくるかも』などとちょっぴり失礼なことを考えていましたが、一緒に過ごす内に蓮見さんの優しさや、ほむら先生に対する一途さに徐々に惹かれていきます。
ほむら先生はたぶんモテない3巻ネタバレ
ほむら先生とクッキー
今日蓮見さんのクラスでは調理実習があり、クッキーを作るようです。
『食べる?』とほむら先生に尋ねると「食う」と予想外の反応。
やる気満々で授業に向かいます。
放課後、生物準備室には落ち込んだ様子の蓮見さん。
ほむら先生が声をかけるとおいしそうなクッキーを手渡します。
早苗くんの
どうやら蓮見さんは片付けに夢中になりクッキーを焦がしてしまったので、早苗くんのを分けてもらったようでした。
『ほむら君、料理できない嫁だともらってくれないかも』と蓮見さんは自分の焦がしたクッキーを自分で食べ始めました。
ほむら先生はそのクッキーを取り上げて言います。
「女の子は完璧より少しできないくらいのほうが可愛げがあって俺は好きだけどね」
ほむら先生と放課後デート
いつものように生物準備室でほむら先生と蓮見さんが話していると、窓の外に同じクラスの2人が一緒に歩いて帰っているところを見かけます。
『あの2人、付き合ってるよ。放課後デート羨ましい』と蓮見さんから聞いたほむら先生は、
「じゃあ…する?放課後デート」
そういってほむら先生は教室の見回りに行きます。少し期待していた蓮見さんががっかりしているとほむら先生が屋上の扉を指さします。
「ここのカギ壊れててたまに生徒が出入りしてるんだよ」と2人は屋上に出ます。
『なんで屋上に?』と尋ねる蓮見さんに、
「俺が校舎以外で連れて歩けるのここくらいしか思い浮かばなかった」とほむら先生は言いますが蓮見さんはよくわかっていない様子です。
「デートなんだろ?」
その一言で蓮見さんの機嫌は直るよりはるかに上がりました。
ほむら先生と文化祭
今年も文化祭の時期がやってきました。
蓮見さんたちのクラスの出し物はお化け屋敷に決まりました。
文化祭の準備中、蓮見さんは早苗くんに「なんだか楽しそう」と言われます。
『今まで文化祭にいい思い出がなくて…特に去年は…』と蓮見さんは語ります。(詳しくは1巻参照)
お化け屋敷の準備中、早苗くんが怖いものが苦手だと発覚します。
「蓮見さんの苦手なものは?」と尋ねられた蓮見さんは『法律と世間の目』と答えます。
そしてやってきた文化祭当日。
蓮見さんは死神の衣装、早苗くんはトイレの花子さんの衣装でコスプレをしていました
蓮見さんが花子さんの衣装を着る予定でしたがおかっぱのウイッグが間に合わず急遽入れ替えたようです。
『おれ、おかっぱっぽくないですよね』早苗くんはショックを受けているようです。
クラスのお化け屋敷に客入りがイマイチなため、学級委員2人は宣伝のために校内を歩きます。
その途中、休憩がてら写真部の展示がされている教室に入ります。
行事の写真がたくさん並ぶ中、蓮見さんはあちこちと探しています。
『やっと見つけた!私と早苗くんの写真』と蓮見さんは2人の写真を指さします。
その言葉に少しうれしかった早苗くんでしたが、その後蓮見さんはほむら先生の写真を見つけ愛おしそうに眺めます。
その表情を見た早苗くんは『少しでもほむら先生より自分のことを考えてくれてうれしくて浮かれた自分が馬鹿みたいだ』と少し苛立ちます。
蓮見さんは早苗くんに尋ねます。
『好きな子写ってるやつとかないの?』
「25番」
それは蓮見さんと早苗くんの写った写真でした。
それを聞き蓮見さんは戸惑います。
「こんな風に言うつもりなかったんだけど…蓮見さんにクラスメイト以上として意識されないんだと思ったらムカついて言った。ガキでゴメン」
そして修学旅行へ…
文化祭で早苗くんが勢いで蓮見さんに告白して以降2人の間では気まずい雰囲気が流れています。
話をしようとしても早苗くんが蓮見さんを避けるので、ろくに会話もできないまま修学旅行の日がやってきました。
蓮見さんと早苗くんの席は隣同士。気まずさ満点です。
蓮見さんはほむら先生に相談しようかとちらりと目を向けると車酔いで相当つらそうです。
現地に到着し、蓮見さんがバスを降りると先に降りた早苗くんが待っていました。
「せっかくの修学旅行なのに浮かない顔させてごめん」
そんな早苗くんに蓮見さんは尋ねます。
『私どうしたらいい?あれが告白なら返事するべきだと思うけど、早苗くんは返事がわかった上で言ってたように聞こえたから』
早苗くんは答えます。
「もし少しでも俺にただのクラスメイトとは違う気持ちがあるなら、蓮見さんにとって俺はどんな存在か教えてほしい」
その会話をきっかけに気まずさも和らぎ、みんなで修学旅行を楽しみます。
修学旅行最後の夜、蓮見さんは早苗くんを呼び出します。
『早苗くんが私にとってどんな存在か、私なりにぴったりだと思う答え見つけたよ』
蓮見さんは昼間にお土産屋さんで見つけたストラップを早苗くんに手渡します。
『大事な人に渡すお守りなんだって。私にとっての早苗くんは、幸せになってほしい人。幸せにできるのはきっと私じゃないけれど、心から幸せでいてほしいと思える存在』
と伝えました。
早苗くんは笑顔で涙をこぼします。
「自分で思ってたよりずっとずっと大切に思われてたみたい。考えてくれてありがとう」
「俺が幸せになってほしい人なら、ほむら先生は?」そう尋ねる早苗くんに蓮見さんは
『ほむら君は、私が幸せにしたい人』と答えました。
感想
3巻にして、1つの想いに答えが出ました。
結果として早苗くんは蓮見さんにフラれてしまうわけですが、『好き』『嫌い』だけでない優しい答えがこの漫画らしくて心があたたかくなりますね。
3巻は蓮見さんと早苗くん中心の1冊になっているような気がしますので、気になる方はぜひ読んでみてくださいね。