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目次
ほむら先生はたぶんモテないの1巻ネタバレ
ほむら先生
とある高校の生物教師のほむら先生は若いので生徒たちから『ほむら君』と呼ばれています。
毎日ジャージに白衣姿、いつもダルそうで、体力はなく、人の名前はなかなか覚えられない、発言にも若さがなく、デリカシーもない、とにかく残念な所が多い先生です。
そんなほむら先生のことが大好きな女子高生の蓮見さん。
成績優秀で、いつでもほむら先生を追いかけて生物準備室に入り浸っています。
そんな生物準備室にはカエルの水槽があります。
「ほむら君、カエル好きなの?」と尋ねる蓮見さんに『拾ったからいざという時の為に飼ってる』と答えます。『給料日前で食べるものが買えなくなった時とかかな』…食べるつもりのようです。
毎日生物準備室に通う蓮見さん。ほむら先生は必ず『入り口のドアを全開にして、中が見えるようにしとけ』と言います。
女子高生と密室に2人きりになると自分が襲われる、他人に勘違いされて教師を辞めさせられると思っています。ほむら先生は日々女子高生に怯えて生きているのです。
生物準備室に来ると蓮見さんはまずカエルがほむら先生に食べられていないかを確認します。
ほむら先生がカエルに『よしお』と名前を付けていることを聞き、蓮見さんは「いざという時愛着がわいて食べられなくない?」と尋ねますがほむら先生は『あえて愛して育てたうえでよしおを俺の身体の一部にする』と歪んだ愛を語ります。
そんなほむら先生にやや引きつつ、蓮見さんが「せめて私が卒業するまでは食べないで」とお願いすると『じゃあ俺が腹減って死にそうになったら責任とれんのか』
それを聞いた蓮見さんの頭の中では、
①ほむら君がおなかすいて倒れる
②私が食べ物を上げて助ける
③結婚!!
という流れが浮かび、「なるほど、悪くない」と満足そうです。
つばき先生登場
ほむら先生は普通にかっこいいし、基本的に誰に対しても優しいし、授業の教え方も丁寧、校則にもあまり厳しく言わないので生徒からモテてもいいはずですが、そうじゃないのはこの学校にもっとモテる先生がいるからなのです。
英語教師のつばき先生は顔よし、背も高い、さわやか、優しい、しかもほむら先生より若いと生徒たちからモテない理由がないまさに王道のモテ男。
ある日の英語の授業の後、つばき先生が教卓に置かれたペンを発見します。
「たぶんほむら先生の忘れ物です」と蓮見さんが説明すると『蓮見さんからほむら先生に返しておいて』と頼まれます。
『校内で会うたびにいろんな国の言葉で話しかけてたらほむら先生に嫌われてしまって…』ということで蓮見さんがペンを届けに生物準備室に向かう道中、『生物準備室の机の引き出しを全部せんべいでいっぱいにしたら生物準備室出入り禁止になった』とつばき先生は語ります。
途中でつばき先生と別れ蓮見さんはほむら先生にペンを渡し、「いやがらせって言っても可愛いもんだし、仲良くしてあげたら?」と提案しますがほむら先生は『自分よりモテる奴は仲良くしない』と言い放ちます。どうやらただの妬みだったようです。
蓮見さんの夏休み
夏休みが始まる直前、蓮見さんはあることに気が付きます。
「夏休み、学校に来る用事がない!」
成績優秀、生活態度も良好、部活は入っていない蓮見さんは、夏休みに学校に来る用事がないのです。ということはほむら先生にも会えないということ。。
『期末試験で赤点のやつがいたら補習があるから前半の何日かは学校にいるけど、お前には関係ないしな』というほむら先生に、「生徒の成績が結果的に先生の評価につながると思うとほむら君の担当教科で粗相はできない」と蓮見さんは真面目っぷりを発揮します。
しょんぼりしている蓮見さんに、ほむら先生は少し考えて、宿題のわからないところ聞きに来るくらいはいいと声をかけます。
期末試験。
生物のテスト中、蓮見さんは葛藤していました。
このテストで赤点を取れば夏休み1週間ほむら君と補習ができる。
赤点とってもほむら君に本気じゃないとバレる。
ほむら君はきっと喜ばない…でも…でも…。やってしまうのか私…。
後日テスト返却。蓮見さんは100点を取っていましたとさ。
夏休みに入り補習最終日、蓮見さんは学校にやってきました。
丁度補習を終えた生徒たちが帰っていました。その子たちの手にはほむら先生からもらったチョコレートが!ハワイ味、パキスタン味、ニューヨーク味とちょっと変わったチョコレートです。
蓮見さんはすぐに生物準備室に向かいます。
「宿題見てもらっていい?」と言っては見たものの蓮見さんの頭の中は「羨ましい。補習にならないように頑張った私ももらう権利があるはず。とにかく、勉強じゃなくても何か頑張ってればもらえるかも」
そう考えた蓮見さんはよしおの水槽を掃除したり、他の先生への届け物を持って行ったり、ほむら先生の肩たたきをしたりと頑張りを見せます。
そしてほむら先生にお茶を入れようとしたとき、盛大にこぼしてしまいます。
ほむら先生は怒ることなく『お前はかかってないか?制服がシミになったら大変だし』と心配します。
その優しさに「自分勝手な理由でほむら君を困らせて、子供だな」と蓮見さんは落ち込みます。
蓮見さんはそれまでの行動の理由をほむら君に正直に話します。
『チョコ~?そんなもん普通に言えば1個でも2個でもやるのに』とほむら先生は机の引き出しを開けます。そして袋入りのチョコを蓮見さんに投げ渡しました。
受け取った蓮見さんは袋を見ます。イチゴ味…。
「他のみんなはもっとちっちゃくて変な味だった」というとほむら先生は『前に飴もらったときイチゴ味だったから好きなんだろうと思ってその時のお返し』と。
家に帰った蓮見さんはもらったチョコレートを嬉しそうにずっと眺めていました。
蓮見さんとかしわ先生
ほむら先生は養護教諭のかしわ先生のことになると少し態度がおかしくなります。
いつもあからさまにかしわ先生のことを避けているのです。
ある日蓮見さんはほむら先生からの頼みでかしわ先生に届け物をします。
蓮見さんはほむら先生の態度を見て考えていたことをかしわ先生に尋ねます。
「ほむら先生とかしわ先生は付き合ってたんですか?」
実はほむら先生はこの高校の卒業生で、かしわ先生はその時もこの学校で養護教諭をしていたのです。
ほむら先生は昔からアレルギーもちでよく保健室に通っていて、かしわ先生はよくからかって遊んでいたようです。
そしてかしわ先生は蓮見さんに『図書室に歴代の卒アルがあるから見てみたら?』と言います。
蓮見さんは早速図書室でほむら先生の卒アルを探します。
高校時代のほむら先生の写真にはかしわ先生と一緒に写っているものがたくさんありました。
その後生物準備室に戻った蓮見さんはほむら先生に尋ねます。
「ほむら君、昔かしわ先生のこと好きだったの?」
その言葉に明らかに動揺するほむら先生。
『お前にだけは知られたくなかった…自分が高校時代先生を好きだったのにお前に「先生を好きになるな」なんて説得力ないだろ』といい、『この際はっきり言うけど』と前置きをし、ほむら先生は話し始めます。
勝手に俺を好きなだけだというけどそれは無意味ではないか、時間の無駄だ。
俺が蓮見の気持ちに応えられることはこの先ずっとない。
大事な時間を無駄にするのは間違っている。』
その言葉をききながら蓮見さんは涙を流します。
「結果が出ない恋はしちゃだめなの?ほむら君が先生を好きだったと聞いて気持ちがわかってもらえると思って嬉しかった」
ほむら先生は『気持ちがわかるからこそ蓮見を見てると辛い。俺は先生だから正しい方向に導いていかないといけない』と伝えました。
言いながらほむら先生は高校時代の自分とかしわ先生のことを思い出していました。
大好きなかしわ先生が1人でひっそりと泣いているところを目撃したほむら君。
『仕事でミスをして、自分なりに頑張っていたけど誰にも伝わってなかったのが悔しかった』というかしわ先生に「俺はわかってる」と伝え告白しようとしましたがかしわ先生に遮られます。
『先生と生徒がそれ以上の関係になってしまったら、世間はそれを認めてくれない。傷つくのは子供、責任を取るのは大人。だから私は気づかないふりをする。ずるい大人でごめん』と謝られた過去があったのです。
それから蓮見さんは生物準備室に通わなくなりました。
通わなくなって1ヶ月経った頃、校内は文化祭準備で慌ただしくなっていました。
お祭りムードの中にいるのがつらい蓮見さんは1人で廊下の飾りつけをしていました。
その時バランスを崩し、椅子から落ちそうになった蓮見さんをほむら先生が受け止めます。
『楽しいのはわかるけど居残りもほどほどにしろよ』というほむら先生に蓮見さんは
「学校なんて楽しくない」と言い放ち、
「ほむら君は私の為にならないとか間違ってるとか勝手に決めつけるけど、昔ほむら君がかしわ先生を好きだった気持ちは無駄だったの?他の人が簡単に『そんなの無駄だ』って言っていいようなものだった?」
と尋ねます。
「自分も同じだったから私の気持ち知ってるなんてうそつき!」
『…ほんとだ、俺、全然わかってない』蓮見さんに言われてほむら先生は初めて気が付いたのでした。
文化祭当日、ほむら先生はつばき先生に蓮見さんのことを相談していました。
つばき先生は『僕は、生徒であろうが誰であろうがまずは相手の気持ちを尊重します。好きという気持ちは否定していいものではありません。そして、卒業しても気持ちが変わらなかったらもう一度言ってほしいと伝えます』とほむら先生に助言をします。僕の解答、使ってもいいですよ』
とつばき先生は去っていきます。「絶対使わねえ」
後夜祭の花火が上がる中、蓮見さんは1人教室で後片付けをしていました。
そこへほむら先生がやってきて蓮見さんに『自分の考えを押し付けてごめん』と謝ります。
そして『好きでいていいよ。今はどうしてもそういう風には見れないけど、俺が蓮見の先生じゃなくなってまだお前が同じ気持ちならその時は考えて答える。』と伝えます。
ほむら先生とかしわ先生
無事に蓮見さんと仲直りできたほむら先生は図書室に来ていました。
そこにやってきたのはかしわ先生でした。
『あの時の私はあなたにとっていい先生でもなかったのにどうして私と同じ先生になったの?ひどい先生だったって責めないの?』
と尋ねるかしわ先生に、
「あの時に自分が支えられなかった先生を支えるために、先生みたいに困っている誰かを救えるように先生になりました。俺はかしわ先生のおかげで教師になれたんです」
と答えます。
『あの時、好きになってくれてありがとう』大人になったほむら先生はあの頃の気持ちに答えをもらうことができたのです。
ほむら先生と新しい春
あっという間に1年が過ぎ、4月。蓮見さんは2年生になりました。
始業式の前、廊下を歩く蓮見さんにほむら先生が追いつきます。
『早く教室入れ。ホームルーム始めんぞ』
蓮見さんのクラスの担任はなんとほむら先生。これから楽しい1年が始まりそうです。
感想
『ほむら先生はたぶんモテない』は4コマを中心に展開していく作品となっていてとても読みやすい内容になっています。
たぶんモテない先生と成績優秀な生徒のゆる~い脱力系ラブコメディーですが、キュンキュンとニヤニヤが止まりません。
ぜひ読んでみてくださいね。